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ふつうの片付けと生前整理の違い目的タイミング対象注意点  生前整理は、ご本人が亡くなった後、ご家族やのこされる方が処分などに困らないように行うのが目的のひとつ。もうひとつが、ご自身の今後のためです。高齢者の死亡事故のうち、転倒・転落は交通事故の4倍以上とされています(※)。今後も安全に家庭で暮らしていくためには、家の中を整理しておくことが大事ですが、体力が落ちると片付けるのが面倒になっていきます。ご自身で判断できる元気なうちに始めることをお勧めします。 生前整理の進め方ですが、“もの”の整理をする前に、家※厚生労働省「人口動態調査」より、令和2年 高齢者の死因別死亡者数は交通事故2,199件、転倒・転落・墜落8,851件ふつうの片付けと生前整理の違い・自分や家族が 快適に暮らすため・日々の暮らしの 中で・主として、もの・しまう場所を決めて 家族と共有する・将来、家族に迷惑をかけないため・安全に暮らすなど今後の 自分のため・元気なうちになるべく早く・財産や葬儀などのこと、 思い出の品、趣味のもの、 PCやスマホなど・ケガをしないよう 無理をせず行う・時間に余裕を持って行う目的タイミング対象注意点生前整理ふつうの片付け生前整理という片付け のこされる方 と自分の今後 のために生前・遺品整理、家じまいの専門家。年間600件以上の遺品整理をサポートする株式会社スリーマインドの代表取締役、家じまいアドバイザーと提携する一般社団法人心結の代表理事。終活イベントなど年間100本以上の講演も行っている。https://3mind.jp/教えてくれる人家じまいアドバイザー屋や宜ぎ明あき彦ひこさん  生前整理は、ご本人が亡くなった後、ご家族やのこされる方が処分などに困らないように行うのが目的のひとつ。もうひとつが、ご自身の今後のためです。高齢者の死亡事故のうち、転倒・転落は交通事故の4倍以上とされています(※)。今後も安全に家庭で暮らしていくためには、家の中を整理しておくことが大事ですが、体力が落ちると片付けるのが面倒になっていきます。ご自身で判断できる元気なうちに始めることをお勧めします。 生前整理の進め方ですが、“もの”の整理をする前に、家ご自身がこれから安全に暮らすためにも今から始める生前整理とは、生きているうちに身辺や財産の整理をしておくことをいいます。目的や進め方のポイントなどを、20年以上にわたり生前・遺品整理に携わる屋宜明彦さんに伺いました。20

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